この光景、築地ではない。西新宿のヨドバシカメラ前にあり、いつも行列のできている回転寿司屋のディスプレイ。とは、言え、ここは天下の往来。買い物を終え通りに出て、突然この光景が目に飛び込んできてギョッとした。
考えてみれば、この頭だけのマグロだって立派な「死体」である。これが牛の頭だったら大部分の人がグロテスクだと思うと同時に目をそむけてしまうに違いない。
水槽で泳ぐ姿や市場で陳列された「死んだ魚」を見て「旨そうだな〜」と感じる人間は多いだろうが、牧場で草を食む牛や羊などを見てそう感じる人は多くはないだろう。
一体、その境界線ってどこにあるの?
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