自宅のすぐ近所、地下鉄曙橋から徒歩数分の靖国通り沿いに人気のケーキショップ「ラ・ヴィ・ドゥース」がある。銀座・和光の実力派シェフが2001年に新規オープンさせた店だということである。
しかしながら、かなりの人気店であるにもかかわらず、写真のとおり大部分のブラインドが降ろされて、とても営業している風には見えない。
実はここ、旧・拓銀最大の不良債権先であった札幌の建設・不動産会社「カブトデコム」の東京本店ビルであった。リクルートのカモメのマークにも似たロゴマークがビルのてっぺんに掲げられていたのだが、バブルに踊った他の企業同様、破綻状態に。
社長が有価証券偽造事件で逮捕される直前、ここの最上階に潜伏していたのだとも伝えられている。
カブトデコム東京本店の受付となるはずだった1Fはバブル期建築特有の全面ガラス張りとなっているため、真冬でも西日を思いっきり浴びる温室効果抜群の構造だ。
かつての「カブトビル」が「ベルックス新宿ビル」と名称を変え、1Fエントランス部分に前出のケーキショップが入店したというわけである。
ナマ物を扱う店に西日の直射はキツイと思うのだが…。
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