重機による家の解体は暴力的である。最近、わけあって引っ越してしまった知人の元実家が重機で破壊されていた。つい最近まで生活の場であったハズの「家」を、壁から柱、床に畳、さらにはその下の土台から地面までも、思い出と一緒に破壊してしまう。 味噌も糞も一緒状態の破壊の仕方だから、処分の難しい建築廃材が大量発生し、利用価値のない単なるゴミとして廃棄されることになる。 まあ、分別しながらの解体がとてもコストがかかるものなのは理解できるが、もう少しマシな方法がありそうなものだのだが……。