小学館は2月期決算で「広告」と映画・デジタル関連の「その他」部門が好調で、総売上げで講談社を上回ったそうである。
これは雑誌制作において経費削減効果が現れた結果でもあるのだろうが、特にサライ編集部では、他人の著作物を勝手にデジタル化してフォトエージェンシー業に利用して儲けようと(儲けた?)したり、単行本の写真印税率を2パーセントという信じ難い数字を提示したり、単行本30ページ分の写真原稿料をわずか5万円に抑えたりと大幅なコストダウンに成功している。
これはひとえに、著作者である写真家やライターから搾取した恩恵であるとも言える。
売上が伸びないのなら、著作者はもちろん社員も大幅に給料がカットされなきゃいけないはずなんだが、かの会社は著者から削ると言う発想しか持ち合わせていないようで、独占禁止法で禁止されている「買い叩き」が横行しているのである。
「小学館サライ著作権侵害裁判」で犯罪(著作権侵害は立派な犯罪)を指示した編集長が降格ではなく新執行役員に任命される信じ難い人事、われわら写真家やライターから搾取した原稿料で大幅コスト削減に成功したご褒美なのか……。