小学館サライ著作権侵害裁判で、被告小学館は6月12日付で控訴した。
単なる面子の問題なのか、はたまた悪あがきなのか…、小学館は自らの犯した著作権侵害を真摯に受け止めて反省することなく、控訴の道を選んだわけである。
まあ、小学館初の女性執行役員が就任早々に「違法行為を指示した張本人である」との判断を裁判所が下したわけで、あのような判決では相当にマズイと考えたのかも知れない。
訴訟前の話し合いでは無断でポジフィルムをデジタル化したことを複製権侵害だと認め、それを指示したのがサライ編集長であるとして謝罪していたというのに、裁判になると一転して否認に転じる始末だったから、控訴されたとしても驚きはしないけれども、呆れて力が抜けてしまった。
これが日本を代表する大出版社小学館の姿なのかと……。
※注:当初、サライ編集部はデジタル化を「単行本の編集業務目的でデジタル化」としていたが、抗議を受け「社内外で有効活用するため」と訂正した。