早大出身の著名人だけでなく慶應高校除籍の安部譲二氏もお気に入りだった早稲田のラーメン店「メルシー」が突如閉店!?

撮影:1995年2月22日 メルシーのラーメンを食す作家の安部譲二氏 早稲田「メルシー」にて撮影(講談社フラーデースペシャル「安部譲二 ラーメン街道を行く」

この店を知ったのがいつの事なのか古すぎて覚えていないのだが、かなり昔に高校の同級生だったY.K.氏が早稲田に旨いラーメン屋があるとのことで連れていかれたのが「メルシー」だった。
ラーメン店の癖に「メルシーを名乗るのは何なんだ!」などと軽く文句を言ったような気がする。
一口スープを啜ると味噌ラーメンが有名になる前の醤油の味が濃くてラードがたっぷり浮いた札幌ラーメン(醤油ラーメン)の味に煮干しをプラスしたような味がした。ベースは豚骨と鶏ガラがバランスよく、煮干しも程よく香っている味にすぐに虜になってしまった。

足繁く通うようになるのはしばらく経って新宿区に住むようになってからだ。当時住んでいた富久町から車で講談社へ向かうルートのちょうど中間地点のため、小腹が減ると飛び込んでラーメン若しくはラーメン大盛り(店ではラー大と呼んでいた)を食していた。家人と一緒に訪れたある日、目の前の学生が麺を食べ終えたスープの中にライスを投入しているのを目撃してからは、必ず小ライスも一緒に注文するようになったのだった。

1995年の2月、講談社のフライデースペシャルの「安部譲二 ラーメン街道を行く」という企画があったので早速メルシーを推薦し、作家の安部譲二氏と撮影のために訪れたのは大混雑直前の午前中の時間帯。医者に濃い味の食べ物を制限されてた安倍氏が目の前にあると全部食べてしまうので半分にして欲しいと店員に頼んでいたが、丼の中も写真に写ってしまうので普通盛でお願いしたのだが、安部氏がどの程度残したのかは記憶に残っていない。
ただ、確かこの当時の値段は400円前後だったため、安部氏は「このラーメンはただものじゃない!おジャコの香りもいいし!」といたく気に入った様子だったことをはっきりと覚えている。


タイトル写真説明
撮影:1995年2月22日 メルシーのラーメンを食す作家の安部譲二氏 早稲田「メルシー」にて撮影(講談社フラーデースペシャル「安部譲二 ラーメン街道を行く」)


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