“泣きのサンボーン節”で知られるサックス奏者のデイヴィッド・サンボーン (David Sanborn) が前立腺がんによる合併症で死去

撮影:1988年7月30日、よみうりランドEAST、DAVID SANBORN GROUPで演奏するデイヴィッド・サンボーン (David Sanborn)

グラミー賞を6度取ったことでも知られるサックス奏者のデイヴィッド・サンボーン (David Sanborn) が2024年5月12日午後、前立腺がんによる合併症のため78歳で死去したとのニュースが昨日報じられた。

撮影:1988年7月30日、よみうりランドEAST、DAVID SANBORN GROUPで演奏するデイヴィッド・サンボーン (David Sanborn)サンボーンの音を生で聴いたのは1988年7月30日、よみうりランドEASTで開催されたLive Under the Sky ’88でのDAVID SANBORN GROUPの演奏が最初で最後となったのだが、JAZZにとどまらず、ロックやポップス等様々なジャンルのミュージシャンたちと共演していたから、知らず知らずのうちに耳にしていた。
実のところ、一部を除いてボーカル曲を積極的には聴かないのだが、サンボーンの音色はマイケル・フランクス(Michael Franks)の1975年発表のファースト・アルバム「The Art of Tea」でも耳にしているし、ジェイムス・テイラー(James Taylor)のまだ髪の毛があった(笑)比較的初期の1975年リリースのアルバム、ゴリラ(Gorilla)の「You Make It Easy」では既にサンボーン節が炸裂していた。

また、懐かしいジャンルのJAZZ & FUSIONの部類に入るのだが、1978年にキーボード奏者の深町純が単身ニューヨークに乗り込んで現地スタジオミュージシャン達、リチャード・ティー(Richard Tee)、スティーヴ・ガッド(Steve Gadd)、マイク・マイニエリ (Mike Mainieri)、マイケル・ブレッカー (Michael Brecker)ら錚々たるメンバーと作り上げたOn The Moveでもタイトル曲ではないものの、サンボーンはベートーベンの悲愴ソナタ第2楽章を編曲した曲の他2曲に参加している。

(余談ではあるが、この頃、私が撮影していた劇団夢の遊民社の公演時オープニング曲には深町純氏によるOn The Moveが使われ、千秋楽のカーテンコールでは内山田洋とクールファイブによる「長崎は今日も雨だった」を劇団員全員で歌うのが恒例となっていた。)

この1988年7月30日開催のLive Under the Sky ’88では、

1組目が、
■MARLON JORDAN QUINTET
Marlon Jordan(tp)、KENT JORDAN、BILL CHILD、ROBERT HURST、GENE JACKSON

2組目が、
撮影:1988年7月30日、よみうりランドEAST、SELECT LIVE UNDER THE SKY SPECIAL QUARTETで演奏するチャーリー・ヘイデン(Charlie Haden)■SELECT LIVE UNDER THE SKY SPECIAL QUARTET
Pat Mwtheny(g)、Ernie Watts(s)、Charlie Haden(b)、Paul Wertico(ds)

3組目が
■DAVID SANBORN GROUP
David Sanborn(s)、Ricky Peterson(key)、Hiram Bullock(g)、STEVE ROGAN、Terri Lyne Carrington(vo), Don Alias(per)

となっていたが、この日の2組目のパット・メセニーによるスペシャル・カルテットでベースを演奏していたチャーリー・ヘイデン(Charlie Haden)もパットとの名盤「Beyond The Missouri Sky」の日本ツアーが実現することなく鬼籍の人となっている(2014年7月11日)。


タイトル写真説明
撮影:1988年7月30日、よみうりランドEAST 演奏するデイヴィッド・サンボーン (David Sanborn)
ライブ・アンダー・ザ・スカイ ’88(Live Under the Sky ’88)会場にて