1週間前の1月25日20時過ぎ、白内障と緑内障で視力を失った猫の「ぷう」が18歳と9か月で息を引き取った。
死因は定かではないが、高齢猫に多い腎機能が低下したことに加え、口腔内に歯周病の後遺症と思われる大量の膿が発生したことなど複数の要因が重なったことであると推測できる。
この「ぷう」もいわゆる保護猫ではあるのだが、新宿区内に住んでいた2004年に隣人宅で生まれた4匹の中の1匹で外で生活はしたことがなく野良の経験はない。
2012年10月に隣人との連絡が取れなくなったため隣人の大家さんに相談したところ孤独死していたことが判明。
不審死として警察の管理下に置かれていた中、飼っていた猫のことが心配になったのだが、部屋の中はいわゆる「汚宅」状態で猫は大量のゴミの中に埋もれていて姿が見えない状態だったという。
警察の許可をもらって地元のボランティアの方と相談し、部屋の中に捕獲機を設置して保護したのが隣人がプラダ(PLADA)と名付けた雌猫。
この雌猫の母親は我が家で保護して飼っていた「ぼく(2019年12月29日没)」と「てん(2020年8月27日没)」の兄弟で隣人が飼っていたシャネル(chanel)という雌猫で、プラダは「てん」と「ぼく」の姪にあたる。
2012年10月19日より我が家の住人となったのだが、さすがに隣人が名付けたブランド名で呼ぶ勇気はなく、「ぷ」だけを使い「ぷう」と呼ぶこととした。
我が家の住人となり、先住猫たちとも仲良く生活していたものの、「ぎい」も「ぼく」も「てん」も18歳を境に次々と逝ってしまい、荒川区内で保護した猫エイズ発症の「はな」も保護から1年8か月で息を引き取り、2020年の夏以降は2004年生まれの「ぷう」と2012年生まれの「おまめ」だけとなってしまっていた。
「ぷう」は白内障と緑内障で視力を失った当初はよほどのショックだったのか、元気がなくなり心配していたものの、その後は五感が研ぎ澄まされたのか見えない生活も慣れ、食事もトイレもふつう通りこなしていただけに寂しさはひとしおだ。
タイトル写真説明
撮影:2012年10月28日 我が家の住人となって9日後の「ぷう」