真珠湾奇襲攻撃から81年、終戦記念日と違って「開戦記念日」に右翼が大集結しない不思議

2011年12月23日撮影 渋滞中の国道16号線を走行する右翼の街宣車 神奈川県大和市の下鶴間付近

1941(昭和16)年12月8日は日本軍がハワイ・オアフ島の米太平洋艦隊の本拠地に奇襲攻撃を仕掛けた日で、成功したことを伝える「トラ・トラ・トラ(ワレ奇襲ニ成功セリ)」という暗号文が広く知られており、同名の映画にもなっている。
ただ、奇襲攻撃から81年も経過してしまった現在では8月15日の終戦記念日は知っていても、かつて「開戦記念日」と呼ばれていた12月8日を知らない人の方が多くなってしまった現実が見えてくる。

多くの右翼団体が2月11日建国記念日と8月15日の終戦記念日には大挙して靖国神社を訪れたり、街宣車でがなりたてたりを繰り返し大騒動となる。
本来であれば12月8日の「開戦記念日」は大好物のはずが、何故か「右翼の日」には指定されてはいないようで、大東亜戦争開戦記念日を掲げる一部の団体を除けば騒動になるほどの目立った活動は見られない。

ちなみにタイトル写真は2011年12月23日、町田での撮影を終え国道16号線を走行中に神奈川県大和市の下鶴間付近で渋滞に巻き込まれたときに撮影した写真であるが、クリスマスイブの前日だから鬼畜米英を叫んでクリスマスに反対でもしているのかと思ったのだが、よくよく考えたらこの日は天皇誕生日だった。
当初は右翼も師走は忙しいからという理由を考えたのだが、多くの人々同様に12月8日の真珠湾奇襲攻撃自体を知らない世代の構成員が増えていることなのか…、実に不思議だ…。


タイトル写真説明
2011年12月23日撮影 渋滞中の国道16号線を走行する右翼の街宣車 神奈川県大和市の下鶴間付近