朝夕の冷え込みが強まり神宮外苑のイチョウ並木も色づき始めたと報じられる中、この数日の日中は「小春日和」の温かさが続いている。
その影響なのか、温暖化の影響なのかは不明だが足立区内の道路の中央分離帯の公園では一斉に桜が咲き始めていた。パッと見では一分咲きといったところだろうか。
ここは舎人公園の西側約0.5kmあたりから谷在家あたりまで南北に続く高圧線に沿った道路の中央分離帯を公園として利用しているところ。
春先の桜の季節でもソメイヨシノよりも若干早く満開となるものの、近所の人々の散歩程度でほとんど人も集まらず、ゆっくりと走る車の中からでも「花見」ができる「穴場」だ。
今年は秋の訪れを感じさせる金木犀が例年よりやや早め、9月の中旬頃から街中で香り始めたのだが、一旦花が散り、10月の上旬に再度開花して香り始めた。
ところが、10月下旬の夜、ゴミ出しに外に出たら、散ったはずの金木犀の香りがうっすらと漂っていた。翌日、自宅の窓から見える金木犀の木を確認すると確かにオレンジ色の花が咲いていた。
これでこの秋、三度目の開花だから、異常気象が当たり前になったことを確認したわけである。
秋が深まった頃に桜が開花することは決して珍しいことではなく、初頭の新潟、八海山の麓でも開花したのを見たことはあるが、昨日のように一分咲き程度の開花は初めてで、当たり前になった異常気象を再確認することになったのだった。
タイトル写真説明
晩秋に咲き始めた桜 撮影:2021年11月16日 足立区鹿浜8丁目