荒川区内の住宅街を歩いていたら下手くそなカラオケの歌声が聞こえてきた。店先には通信カラオケのCyber DAMの看板があり、店の中から音がするから、貧弱な補償のせいなのか、はたまたカラオケ好き老人の圧力に屈したのかは定かではないが、緊急事態宣言下の休業要請に応じていないようだ。
もっとも、つい先日(5月23日)に東京・秩父宮ラグビー場で福岡堅樹の引退試合となったパナソニック対サントリーの決勝戦では、屋外の観客数を絞った試合とはいえ驚くほどの大声援が送られていたのだから、写真の昼カラオケ店がどのような感染対策を行っているのかは不明なものの、科学的な整合性がないように感じる。
一方、国民主権党なる政党は「マスク危険/虐待/マスクを外そう/ワクチン危険/コロナはただの風邪」などのキャッチ・コピーを掲げた宣伝カーが都内各所を走行しているという。党首は平塚正幸氏ということだが、渋谷界隈で「クラスターフェス」なる迷惑行為を呼び掛けているということで、2月に千代田区一番町の路上で遭遇している。
この党首は世間を騒がせたN党と関係があるということだから、コロナ陰謀論を信じる人とは一線を画すのかもしれないけれど、どちらにしても科学に基づかない迷惑な主張を声高に唱えているという点では一致している。
先々週の日曜日の昼過ぎ、地下鉄千代田線に乗り、ふと目の前を見るとノーマスクの男性がスマホをいじっている現場に遭遇。
手にマスクを持っているわけでもなく、最初からマスクをすることを考慮せずに地下鉄に乗車したということなのだろうが、まさかコロナ陰謀論を信じる若者じゃあないだろな??
タイトル写真説明
撮影:2021年5月25日 緊急事態宣言下で絶賛営業中の荒川区内の昼カラオケ店