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孤高のJAZZピアニスト、ジョン・コーツ(John Coates)と同姓同名の国際オリンピック委員会副会長が開催国軽視発言!?

John Coates Jr Alone and Live at The Deer Head

ジョン・コーツJr(John Francis Coates)というJAZZピアニストを知ったのは、1979年に偶然手に入れたLP「Alone and Live at The Deer Head」を聴いてから。
レコード盤に針を落としての第一印象は、キース・ジャレット(Keith Jarrett)の演奏スタイルに似ているということ。
キース・ジャレットのケルン・コンサート(The Köln Concert)は1975年の発売で、すでにそのサウンドに慣れ親しんでいたため、ジョン・コーツJrがキースの真似をしているのではとの疑念を抱いたのだが、実のところは1938年生まれのジョン・コーツJrがハウス・ピアニストとして演奏を続けていたペンシルベニア州の片田舎のジャズ・クラブ“Deer Head Inn”に1945年生まれのキースが足繫く通い、多大な影響を受けたとのこと。

このジョン・コーツJrというピアニストの名は一部のジャズファンには知られているものの、一般には浸透することはなかった。
ジャズ評論家の児山紀芳氏はスイングジャーナル誌の中で「野心さえあれば名声を高めることができたに違いない」と書いている。

一方、国際オリンピック委員会のジョン・コーツ氏とトーマス・バッハ氏はワシントン・ポスト紙に「ぼったくり男爵」とも揶揄されている副会長と会長であり、JAZZピアニストのジョン・コーツJrとは大違いの野心の塊で金の亡者。

ジョン・コーツ(John Dowling Coates)IOC副会長は21日、「緊急事態宣言が発令されても五輪を開催する」と断言し、22日には音楽の父、大バッハことヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach)と名字だけ同じトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が「五輪実現するため犠牲払わなければ」との声明を出す始末。

John Coates Jr Alone and Live at The Deer Head私を含めた多くの人は、日本がコケにされているような発言に聞こえるかもしれないが、組織委員会も日本政府も「厳格な感染対策を徹底することで、安全・安心な大会の実現が可能」との抽象的な発言を繰り返すばかり。
確かに五輪の開催や中止はIOCが決定権を握っているのだが、よくよく考えると日本の責任者たちががIOCに対して五輪返上を申し出ないばかりか、「やるやる詐欺」的な発言ばかりを繰り返しているため、IOCとしてもあのような発言にならざるを得ない可能性も…。


タイトル写真説明
撮影:2021年5月24日 ジョン・コーツJr(John Francis Coates)「Alone and Live at The Deer Head」(LP)のジャケット