日陰のオリンピックを象徴する?五輪モニュメント設置場所

ビル陰に設置された五輪モニュメント

本日(2021年4月12日)、NHKの世論調査が発表されたのだが、東京オリンピック・パラリンピックについての調査が発表され、観客制限が34%、無観客が25%、中止が32%との結果となったと報じられた。

一方、ひと月ほど前の3月4日、日本トレンドリサーチが行った東京オリンピックについての調査では、55.9%の人が「開催しないでほしい」と答えていると発表されている。
同様に、前日の3月3日の「新型コロナウイルスをめぐる日米欧6カ国の世論調査」でも、各国における開催反対の割合が56%に達し、ほぼ同様の結果となっている。

あらためてNHKの東京オリ・パラに関する質問内容を確認してみると、「どのような形で開催すべきか」と、開催が前提の質問となっていることがわかり、かなり意図的であると言わざるを得ないだろう。

■ビル陰に設置された五輪モニュメント

ビル陰に設置された五輪モニュメントと国立競技場 2021年4月11日撮影、新宿区霞岳町 このところ週末になると雨が続いていたのだが、昨日の日曜日は久々の晴れとなった。我が国のワクチン接種率が1パーセントにも満たない中、今夏の東京五輪開催についてのアンケート結果(2021年3月3日時点)は開催反対が56パーセントにも達するのは前出の通りだから、新しい国立競技場の南側にできた日本オリンピックミュージアム敷地内に設置された五輪モニュメントも早期に撤去されてしまう可能性も考えられることから、思い切って撮影に出かけた次第。

ジャパン・スポーツ・オリンピック・ スクエア 2021年4月11日撮影 新宿区霞岳町この五輪モニュメントは五輪マークと一緒に記念写真ができる撮影スポットとして人気のようではあるが、設置場所が日本オリンピックミュージアムの北側、建物自身が作り出す影の影響で、正午前から影になってしまい、露出補正を行わない限り人物もモニュメントも真っ暗に写ってしまう状態だった。
写真は背景の国立競技場が適正露出となるように撮影しているが、影の中にある五輪マークとの露出差は1絞り以上ある。

東京パラリンピック・カウントダウン時計 2020年1月30日撮影 東京駅もちろん、撮影後の画像調整の段階でシャドー部を明るめに調整したり、最近のスマートフォンにも搭載されている複数の明るさの画像をカメラ内で合成するHDR(High Dynamic Range)機能を使えば、暗い五輪マークと背景の国立競技場の露出差を感じさせない画像を得ることは可能ではあるのだが、燦燦と太陽を浴びる場所に設置できなかった特別な事情でもあったんだろうね、きっと……。

 


タイトル写真説明
撮影:2021年4月11日 東京都新宿区霞ヶ丘(霞岳)町 日本オリンピックミュージアム敷地内、背景は新たに建設された国立競技場