エッセイ時事自然環境

大接近で分かった木星と土星の露出差

普通の望遠レンズで木星と土星の大接近を撮影してみた!

木星と土星とが400年ぶりの大接近とのことで、17日、20日に続いて3度目となる撮影に出かけた。
17日の撮影は接近する木星と土星に加えて左側(南寄り)に細い月(正確には月齢2)が位置するという状況が撮影でき、すでに17日付の記事で紹介している。

20日の撮影では、月の位置がかなり離れてしまったため、純然たる「天体写真」にならざるを得なかったのだが、観測や撮影に必須ともいえる天体望遠鏡など持っているわけもなく、500mmの望遠レンズにコンバーターを加えても「点」にしか見えない状況となってしまい、とても紹介できる状況にはなかった。

露出差による見え方の違い

ただ、20日の撮影では、点のようなものを拡大して観ると、ぼんやりではあるものの土星の輪がある程度写っていたのに対し、木星は露出オーバーで大きく滲んでいる状況が確認できた。
ここで初めて気が付いたのだが、「天体写真は夜に撮影するものだからISO感度を上げるもの」と勝手に考えていたものの、「太陽になり損ねた惑星」とも言われている木星は、思いのほか「明るい」惑星であることに気が付く結果となった。

上記3点のカットを使って合成した完成写真、木星の衛星は右下からエウロパ、イオ、木星を挟んでガニメデ、カリスト

木星の縞模様が何とか確認できるカットは

撮影データ

レンズ:SIGMA500mmF4.5+Nikor1.4テレコンバーター
焦点距離:700mm F5.6半
カメラ:Nikon 1 V1
35mm換算焦点距離:1890mm
ISO感度:400
シャッター速度:1/200秒
絞り値:F8半

と、通常の地上撮影と変わらない露出で撮影している。そのため、木星よりも太陽から遠い土星や木星の衛星は露出アンダーとなっている。

タイトルおよび上記写真説明
撮影:2020年12月21日 17時30分頃 足立小台駅近くの隅田川岸辺より撮影、露出違いの3枚のカットを合成