マラソンの起源に倣って、駆け抜けたのち力尽き……

マラソンの起源は『紀元前450年9月12日、マラトンの戦いの際、勝利をアテネの元老に知らすため、とある兵士がマラトンから約40km離れたアテネまでを駆け抜け、「我勝てり」と告げた後に力尽きて息を引き取ったと言われている。(出典: フリー百科事典 Wikipedia)』のだから、マラソンと競歩を酷暑の東京での開催を強行し、故事に倣ってランナーがバタバタと力尽き、本当の意味での「記憶に残るオリンピック」として後世に伝えていただきたかったのだが、残念なことに本日の東京都、国際オリンピック委員会(IOC)、大会組織委員会、政府の4者協議で札幌開催が正式決定となったため、かなわぬ夢となってしまった。

確かに、夏の北海道は東京よりも涼しいのは事実であるが、マラソンと競歩の開催が決まった札幌では、場合によっては東京よりも暑いこともある。

事実、1974年の夏、札幌で浪人生活を送っていた私のところへ東京の予備校に通っていた友人が訪れ、「なんで、東京よりも暑いんだ!!」と文句を言っていたのを覚えている。

その頃の札幌では、ラーメン店でもエアコンが珍しい時代だったのだが、現在では都市化が進み、飲食店ではエアコンが当たり前になっているから、その時代よりも確実に暑くなっているはずなので、「なんで、東京よりも暑いんだ!!」とならぬことを祈るばかりである。

タイトル写真:2007年2月18日撮影、東京マラソン、靖国通り新宿区富久町付近