エッセイ時事

お祭り騒ぎの10連休は終わったけれど……

※写真:2019年5月1日 銀座・外堀通りで

元々、自営業者にとって迷惑千万なゴールデンウィークであるが、特に今年は天皇の退位と新天皇の即位等、もろもろ続く行事のため、一月の1/3も休日が続く異常事態となってしまった。
その間、郵便局も銀行も完全に休みとなってしまい、通常のゴールデンウィークの比にならないほどの大迷惑を被る結果に。

5月1日と言えば、昔っから労働者の祭典であるMay Dayと決まっていたのだが、近年は「ゴールデンウィークの真ん中に何で……」などという参加者の不満や、労働組合の再編や対立、分裂で勢いはそがれてしまっていた。
さらに今年は第90回メーデーという記念すべき年だったにもかかわらず、新天皇の即位と重なってしまい、お祭り騒ぎの陰にすっかり隠れてしまった印象である。
今回、日比谷の野音で開催された全労連のメーデーを取材したのだが、外堀通りのデモ行進にも人々は無関心で「何のデモ?」などと言う声が聞こえてくる始末……。

5月3日、ニュース番組で皇居前に集まっている人たちのインタビューを聞いてさらにびっくり。記者の「今日は何の日かご存知でしょうか?」の質問に「???」。
少なくとも、天皇に興味を抱いたから皇居前まで来ているのだから、憲法記念日ということぐらいは答えて欲しかった……というよりも、若くはない人だっただけに愕然としてしまった。

May Dayも憲法記念日も為政者にとっては盛り上がって欲しくない日なのかもしれないが、ここまで無関心が続くと企業と為政者の「思う壺」になってしまい、「お上のに異を唱えず、全国民がする美しい国ニッポンが待っている……。

写真家・木村正博氏談