アニサキスにご用心!

最近、渡辺直美さんや庄司智春氏などの著名人が相次いで「アニサキス」による食中毒を起こしたとのことで、ニュースや情報番組でにわかに注目を集めているようだ。
要はサバやイカなどの魚介類に寄生する幼虫が胃壁に食いつくことによって激痛が走る感染症の一種なのだが、そんな私も過去に、あまりの痛さで立ち上がることができず救急車で搬送されたという経験がある。

上記の写真がその際に撮影された胃カメラによる写真だが、画面中央下よりの部分に長く白い虫のようなものが犯人であるアニサキス。

もう、21年も前のことなのだが、撮影のため訪れていた実家のある苫小牧市で、東京へ戻る前日の1996年10月14日の夕方、両親とともに実家近くの寿司屋で食事をした。
その際に食したのが大将が釣ってきたというサバとイカ。これが実に美味だったのだが、このどちらかにアニサキスが寄生していたらしく、実家へ戻って数時間後、胃のあたりがシクシク痛み出し、時間とともに痛みが増し、ついには立ち上がれなくなってしまったため救急車で搬送された。

後から判明したのだが、あまりの痛さで十分に呼吸をしなかったため、手足まで酸素が供給できずに立ち上がれなくなったとのことだった。

救急搬送後、生まれて初めての胃カメラに戸惑いながら、医者は「この時期、多いんですよねぇ~」と手慣れた様子でグイグイとカメラを押し込んで、あっという間にアニサキスを見つけ、先端についている器具でつまみ上げて終了。
「念のため、十二指腸の方も見ましょう……」と、さらに奥へ。「あれっ!十二指腸潰瘍やりましたか?」と尋ねられたので、答えようとするものの太い胃カメラが食道を通っているから当然しゃべることができない。「こんな時に質問するなよ!」とムカついたことを今でも思いだす。