オリンピック誘致のはずの東京マラソンが…

デジタル絵日記
写真と文:加藤雅昭

また、迷惑千万な東京マラソンの日がやってきた。あの強権知事は確か「2016年の東京オリンピック招致のため」と称して東京マラソンを始めたはずなんだが……。

富久町公衆トイレに並ぶランナーたち
富久町公衆トイレに並ぶランナーたち

東京オリンピック誘致を勝手にぶち上げ、一人で盛り上がっていた石原都知事だが、昨年10月、鳩山首相の出席を得たにもかかわらず見事に落選したのは記憶に新しいところ。
このニュースを釧路出張中に知った瞬間、おもわず拍手をしてしまった「非国民」のオイラであった。
まあ、当の東京都民がほとんど関心を示さなかったが一番の原因だろうけれどもね。
で、あるならば、大義を失った迷惑千万な東京マラソンの方も即刻消えてくれるはずなんだけれども、2016年の次のオリンピック誘致を目指すなどと、テレビでほざくものだから、始末に負えない知事である。

 

 

東京マラソン2007年で軽犯罪を犯すランナーたち 富久町公衆トイレ 撮影:2007年2月18日
東京マラソン2007年で軽犯罪を犯すランナーたち
富久町公衆トイレ 撮影:2007年2月18日

日本テレビでは多くの芸能人やタレントを走らせてバラエティ番組のごとく東京マラソンを中継しているんだから「競技会ではなくイベントと化したとの指摘と批判」があって当然。
多くの東京都民に犠牲を強いて成り立っているものが単なるイベント、バラエティ番組のための大会になり下がっているのだから、迂回を余儀なくされて増加した分のガソリン代を支払うよう石原都知事個人に損害賠償請求を起こしてもよいはず……。

 

ランナーに占拠された靖国通り 新宿区富久町交差点付近
ランナーに占拠された靖国通り
新宿区富久町交差点付近

2007年の第一回目大会は本日と同じような冷たい雨が降っていた。そのためか、近所の富久町公衆トイレ前には体を冷やしたランナーが列を作り、我慢しきれないランナーたちが軽犯罪である立ションをする姿があるにもかかわらず、警察官は見て見ぬふり。

 

そんなわけで、犯罪防止の観点から東京マラソンを見てやろうと靖国通りまで出たのだが、2007年とは違い、トイレの前では係員が整理をしており、軽犯罪を犯すようなランナーは一人もいませんでした。メデタシ、メデタシ……。