桃栗三年柿八年、枇杷は何年?

デジタル絵日記
写真と文:加藤雅昭

日本橋三越前のラーメン店取材で止めたパーキングメータの前に河津桜らしいピンクの花が咲いていた。
先日の冷たい雨の中の勝浦でも立派に咲いていたのだから、南房総よりも少々寒いだろうが、東京のど真ん中の日本橋で咲いていてもおかしくはないのだが、いまひとつ自信がない。

今年はまだ一度も伊豆にも行っていないのに、河津桜(らしきも含むが…)を2回も観てしまうとは……。
毎年初夏に千葉の友人からは自宅の庭で採れた枇杷が送られてくる。形は悪いけれど味はピカ一で、その酸味と甘みの濃さたるや果物店で売られている栽培モノとは比較にならない。
以前、隣家の庭先に大きな枇杷の木があってウチの敷地内に枝が張り出していたのだが、駐車場を確保するためなのか伐採されてしまった。2階の窓から手を伸ばして何個か失敬したことがあるのだが、その味の濃さには家人ともども感動を覚えた記憶がある。
さて、千葉県勝浦産の枇杷の種を自宅裏のコクドが地上げに失敗した遊休地に放っていたところ、いつの間にか芽が出、今や身の丈3メートルほどに成長している。
昨年は、実が付くことを期待していたのだが、ついぞ一つの実も付けることがなく夏を迎えてしまった。
「桃栗三年柿八年」と言われているが、枇杷は一体何年で実を付けるのかは不明。「花芽は主に春枝の先端に着く。」とのことなので、写真のうぶ毛のある部分に果実になると期待しているのだが……。
お願いだから今年こそは実を付けてくれよ~。