交通安全協会の事業仕分けは??

2009年12月28日 江東免許試験場

2009年12月28日 江東運転免許試験場早朝より運転免許の書き換えに行ってきた。書き換えは誕生日の前後一月間、合計二ヶ月間も可能ではあるが、12月8日生まれだから毎回年末のクソ忙しい時期と重なってしまう。しかも雑誌の世界では11月から年末号態勢のため早めの手続きもなかなか難しい。
前回(3年前)の書き換えは「正月早々試験場を訪れるヤツなど少ないハズ」と根拠のないまま正月明けの1月4日に行ったのだが、これが大誤算だった。

今回は年明け早々に出張が予定されているため、年内に済ませなければいけないということで案内ハガキを確認すると本日が年内最終日……、てなことで慌てて江東運転免許試験場に駆け込んだ。
と、ところが、建物に入った途端に目に入ったのは印紙を購入するために何重にも並ぶ長蛇の列。
今日って休日じゃなくって、まだ平日のはずなんだけれども……。
結局は現地に9時に着き免許証をもらったのが12時を回っていた。例のビデオを見せられる講習が正味2時間だから実に1時間以上も待った計算だ。

さて、更新のたびに数冊の教材が強制的に渡されるのだが、今回も「交通の教則(平成21年10月改定)」、「人にやさしい安全運転(平成19年7月改定)」、「安全運転のしおり(東京の交通安全)」の3冊の本の他に「安全運転事故診断」なる小冊子が配られた。この4種類の印刷物すべての編集発行が全日本交通安全協会または東京都交通安全協会によるもの。この団体そのものが警察OBの天下り先となっており以前から問題になっていて、教材の印刷も癒着会社に発注し一般の印刷会社の数倍もの費用がかかっていると指摘されている。更新手数料4,250円の何割かがこの団体へと流れるのかと思うと無性に腹が立つ。
実際の講習の際、これらの教材がフルに利用されるのならまだ納得できるのだが、250ページほどもある教材のうち講師が使ったのは数ページに過ぎず、免許更新には教材が絶対に必要なのだという既成事実作り、いわば免罪符のように使われているのが実情だ。

民主党の蓮舫議員らによる事業仕分けは記憶に新しいところではあるが、こうした権力を握る警察の癒着団体の代表格である交通安全協会が仕分けの対象となり天下り問題や無駄遣いにメスが入ったという報道は確認されておらず、現在のところ不明。