浪江町の桜の名所は、規制はされていなかったけれど、人影もまばらといった様子だった。

2015年に通行規制が解除された国道6号線を走ると、帰還困難区域が解除されたのはごく一部であることがわかり、古いナビだと知らぬうちに帰還困難区域に入ってしまうこともたびたび。
桜の名所の夜ノ森地区に行こうとしても、帰還困難区域を通るルートばかりで、仕方なく係員に訪ねてようやくたどり着くことができた次第。
新大臣就任の短いニュースは見たものの、すべてを確認していたわけではないので、就任会見全文を確認してみることに……。http://blogos.com/article/220093/

この記者会見の全文を読む限り、一言も触れなかったというのは田中優子氏の勘違いのようだが、それでも「原発事故の被災者の方々の心に寄り添い」とごく短く触れただけであり、選挙区がいわき市と双葉町という原発被害の真っただ中で、自らを「被災者」だと公言するにしては、いささか心許ない。
会見の中で、東京新聞記者の「原発再稼働には賛成か?福島第二原発の今後については?」との質問に対し、「廃炉をするか、しないかは事業者が決める問題」と政府の一員の立場と断りながら答えている。

この発言、条件さえ揃えば「福島第二原発の再稼働もありうる」とも受け取れる発言なのだが、現在のところ、この発言をピックアップしている報道は見当たらない。
調べてみると、この新大臣、「バリバリの原発推進派」であり、原発事故後の2011年4月、菅内閣に対して「東電に責任はない!国が賠償するべき!」と東電の免責を求めたというのだから驚きである。
自身でも「原発推進派」だったが、311以後は「原発反対」となった、と語っているのだが、原発マネー、原発の利権にドップリと浸かっていた政治家が、そう簡単に「転向」できるとは思えない。

被災者の気持ちを誰よりも理解していると被災者に寄り添うポーズをとりながら、第二原発の再稼働というウルトラCを繰り出す前任者よりもヤバイ復興担当大臣かも知れないので、要注目である。