「’97東京」連載 (9) 投稿者: kato1997年3月18日2017年3月26日エッセイ、出版、新聞、社会 「車優先社会」 1997年3月18日 東京新聞夕刊掲載 写真と文:加藤雅昭 Back First Page Next 車優先社会 電車は車よりエライ。どんなに道路が渋滞していようと踏切では電車が優先だ。電車が通り過ぎ遮断機が上るまで、じっと待たなければならない。朝夕のラッシュ時には開かずの踏切などと陰口をたたかれるぐらい電車はエライ。 しかしながら、東京急行世田谷線と環状7号線が交わる世田谷区内の「若林の踏切」ではちょっと事情が違う。 ここの踏切では電車と車は同等に扱われる。いかに社名が急行を名乗る会社の電車であろうと東京の幹線である道路の前では信号待ちをしなければならない。 もしかすると近い将来、踏切で電車が延々と待たされる日がやって来るのかもしれない。 関連記事音は聞こえども…大渋滞で…「’97東京」連載 (14)「’97東京」連載 (13)「’97東京」連載 (12)「’97東京」連載 (11)「’97東京」連載 (10)