「第1回千歳川流水治水対策全体計画検討委員会」開催案内

投稿日: カテゴリー: 千歳川放水路, 環境

utonaiko_04.jpg放水路検討委員会関係者に送付された「第1回千歳川流水治水対策全体計画検討委員会」の開催についての案内
北海道総合企画部土地水対策課・参事:高橋彰氏からの文書原文)

以下開催案内原文


事務連絡
平成11年12月15日

関係各位

北海道総合企画部土地水対策課
参事 高橋 彰

 

第1回千歳川流水治水対策全体計画検討委員会の開催について

 北海道行政の推進につきましては、日頃より特段のご配慮を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、千歳川流域の治水対策について、この度、北海道開発局と北海道が共同で「千歳川流域治水対策全体計画検討委員会」を設置し、第1回委員会を次により開催することといたしましたので、お知らせいたします。

1 日 時  平成11年12月18日(土)14時から
2 場 所  ポールスター札幌  2F「セレナード」
       (札幌市中央区北4条西6丁目 ・011-241-9111)
3 問い合わせ先 北海道総合企画部土地水対策課(・011-231-4111 内線23-275)

千歳川流域治水対策全体計画検討委員会委員

氏名      所属・職   専門分野
藤間聡    室蘭工業大学教授    河川工学
黒木幹男   北海道大学助教授    河川工学
三田地利之  北海道大学教授     地盤工学
佐藤馨一   北海道大学教授     地域計画
小川巌    エコ・ネットワーク代表 環境
出村克彦   北海道大学教授     農業
荒木和秋   酪農学園大学教授    農業
山内晧平   北海道大学教授     水産
小林好宏   札幌大学教授      経済

 

第1回千歳川流域治水対策全体計画検討委員会

日時:平成11年12月18日(土)14:00~16:00
場所:ポールスター札幌『セレナード』

議事次第

・挨拶及び設立趣旨の説明
・委員紹介、委員長・副委員長選任
・委員会設立に至る経過説明
・委員会の検討の進め方について
・前委員会で議論された基本的事項及び合流点対策案の概要説明
・その他

千歳川流域治水対策全体計画検討委員会委員名簿
(敬称略、五十音順)
氏名     所属等         専門分野
荒木和秋   酪農学園大学教授    農業
小川巌    エコ・ネットワーク代表 環境
黒木幹男   北海道大学助教授    河川工学
小林好宏   札幌大学教授      経済
佐藤馨一   北海道大学教授     地域計画
出村克彦   北海道大学教授     農業
藤間聡    室蘭工業大学教授    河川工学
三田地利之  北海道大学教授     地盤工学
山内晧平   北海道大学教授     水産

資料-1

石狩川水系千歳川流域の治水対策についての道としての意見

 千歳川流域の治水対策として立案された「千歳川放水路計画」は、立案以来17年以上の歳月が過ぎなお膠着状態が続いております。
 道としては、こうした現状に鑑み、当流域の治水対策が緊急かつ重要な課題であるとの認識に立ち、当流域に治水対策のあり方について国に意見を申し述べることとし、その意見取りまとめのため、「千歳川放水路計画」を一旦白紙に戻し、千歳川流域の治水対策について意見交換する「話し合いの場」の方式として「千歳川流域治水対策検討委員会」(以下検討委員会)を設置いたしました。この検討委員会は、千歳川流域に治水対策について、広く関係者との意見交換を行いながら協議・検討し、知事に提言する、知事の私的諮問機関であります。この度、1年8ヶ月にわたり精力的に検討をいただいてきた検討委員会から、「千歳川流域の治水対策について」の提言(別添)を受けたところであります。
 千歳川流域の治水対策について、検討委員会からの提言を最大限尊重し、道としての意見をまとめましたので提出いたします。

第1 検討委員会からの提言の要旨

1 基本的に、千歳川および千歳川と石狩川の合流点を含めた流域における総合治水対策を推進する。千歳川放水路計画については検討の対象としない。

(総合治水対策の内容)
(1) 千歳川流域の河川整備基本方針では、千歳川の安全度を1/100にする必要がある。
(2) 千歳川本・支流での対策
    総合治水対策案のうち下記の対策を速やかに実施する。
   ア 現千歳川の堤防内における低水路幅60mを確保するための拡幅・浚渫および千歳川の計画高水位8.5mを確保するための堤防強化を図る。
   イ 千歳川流域内の標高概ね6m以下の約18k㎡に外水用遊水地を設置する。
   ウ 内水対策としては、排水機場の排水能力向上に努めるのとあわせて、内水用の調整池を、現存の排水機場の隣接地など治水効果の大きい場所に18k㎡を目途に設置するよう努める。この必要面積を短期間に同時には設置できないと思われるため、経過をみながら段階的に増加させる。
   エ 石狩川との合流部付近の千歳川に、締切水門と排水機場(合計100‰/sの能力をもつ)を設置する。
   オ 堤防沿いに樹林帯(河畔林)を設置するように努める。
(3) 千歳川と石狩川との合流点の対策
    対策は工事施工の専門家を主体とする「新たな検討の場」を設置して検討する。
   この際以下の点に留意する。
   ア 検討委員会が合流点における対策として検討した案は下記の5案である。
      背割堤
      千歳川新水路
      石狩川河道移設第一案(篠津運河沿い)
      石狩川河道移設第二案(江別市、当別町の境界沿い)
      石狩川河道移設第三案(現石狩川沿い)
   イ 新たに設置する検討の場においては、必ずしもこれらに限定することなく最良の対策案の検討を要望する。

2 千歳川と石狩川の合流点の整備計画については、策定のための「新たな検討の場」を発足させ、関係住民の合意を得て立案する。

3 治水対策の一環として、関連する社会制度の整備充実を図る。

4 検討委員会は、千歳川と石狩川との合流点整備をはじめ、有効であると思われる様々な洪水解決対策を検討し、総合治水対策案としてまとめた。これらを実施することによって千歳川流域の治水は著しく改善されると判断する。新遠浅川案のような流域外 対策案は、総合治水対策の進行状況をみた上で、万一それらが著しい効果を果たさない と判断された段階で、新たな検討事項として取り上げるべきものと考える。

5 千歳川放水路計画により、そのルート上の関係住民の将来設計に支障が生じたとの主張に対しては、国も道も行政を司る立場から今後十分に配慮し誠意をもって対応する必要がある。

第2 検討委員会からの提言を踏まえた道の考え

1 検討委員会の提言について

 検討委員会は、千歳川流域の治水対策について、現在の千歳川放水路計画にこだわることなく、実現可能な計画を醸成することとし、千歳川流域の治水対策に関わりの深い 関係者を交えた「拡大会議」を設置し、意見交換を行いながら、将来のコンセンサスづ くりも視野に入れ検討を進めてきた。
 また、検討委員会としては、現在の千歳川放水路計画が他流域への放流を伴うことから、特に流域外での自然環境や漁業などへの影響が大きな課題となっていることに鑑み、先ずもって、千歳川流域の自らの地域内でできる限りの対策を講じるべきとの観 点で検討が進められた。
 検討の結果、千歳川放水路計画に代わる対策として、単一の対策をもって対応するの ではなく、先ず自流域内において実現可能な種々の対策を複合的に組み合わせた千歳川本・支流での対策を行う、またこれらの対策だけでは所定の治水安全度である100年 確率を満たさないことから、不足する分については、石狩川との合流点の移設など合流 点対策をもって対応する、とする「総合治水対策」を推進することとし、当面、千歳川 本・支流での対策を具体化すべきとの考え方に収斂された。
 なお、治水安全度100年確率を満たす石狩川との合流点対策については、検討委員会として、背割提案など5案について検討されたが、これらの案に必ずしも限定することなく最良の対策案について、今後、工事施工の専門家を主体とする「新たな検討の場」を設置し検討する必要がある。また、この合流点対策を含めた総合治水対策によ り、万一著しい効果が果たせないと判断された段階では、新遠浅川案のような流域外対 策を新たな検討事項として取り上げるとされている。

2 提言を踏まえた道の意見

 千歳川流域の治水対策として立案された「千歳川放水路計画」は、その推進を巡ってなお膠着状態が続いています。こうした現状に鑑み、当流域の治水対策が緊急かつ重要 な課題であるとの認識に立ち、「千歳川放水路計画」に代わる治水対策として、石狩川 水系工事実施基本計画に位置づけられている治水安全度(100年確率規模)に対する 対策が必要であります。このため、以下の対策を講じていただきたい。

(1)千歳川流域の治水対策の緊要性に鑑み、検討委員会から提言された「総合治水対策」のうち、当  該地域内における対策として治水安全度概ね20年確率とされている千歳川本・支流での対策を、早急 かつ重点的に進めていただきたい。
   道としても、関係自治体と連携し、その推進に協力して参ります。

(2)全体計画の策定に向けて
   全体計画の策定に当たっては、検討委員会から提言のあった合流点対策などの構想のいずれをとっ ても大規模な工事を伴うものであることから、技術的な観点のみならず、周辺環境や地域社会への影響 などを勘案しながら慎重に検討する必要があります。
   そのため、道としては事業主体である国とともに、「新たな検討の場」を設置し、全体計画につい て検討を進め、合意形成に努めて参ります。
   全体計画の検討は、検討委員会から提言のあったように千歳川と石狩川の合流点対策を中心に進め ます。
   なお、「総合治水対策」のうちの千歳川と石狩川の合流点対策が、技術的、社会的な観点な どか ら判断して効果を果たさない計画であると判断された場合には、新遠浅川案のような流域外対策につい て、新たな検討事項とするべきものと考えます。
(3) また、検討委員会からの提言にある、千歳川流域の内水対策や、農業対策を中心とした社会制度 の整備充実などのいわゆるソフト対策などは、抜本的治水対策である外水対策とは別途に、総合的な治 水対策の見地から位置づけ、今後の課題として取り組みをいただきたい。
   道としても、国とともに取り組んで参ります。

 最後に、千歳川放水路計画で、そのルート上にあった地域の問題については、道としても協力して参りますので、国として誠意をもって対応していただきたい。

 

資料-2

千歳川治水対策の主な経緯

・明治35年     放水路構想に基づく調査を一部実施。
・昭和10~40年代   治水及び運河構想が検討される。
・昭和50年8月   千歳川流域大水害。1,047戸被災。
・昭和56年8月   千歳川流域大水害。
           上旬2,683戸被災、下旬1,275戸被災。
・昭和57年3月   石狩川水系工事実施計画改定、放水路計画決定。
・昭和63年4月   千歳川放水路事業の予算が認められる。
・平成4年6月    知事からルート迂回など5項目の要望。
・平成6年7月    開発局から知事に5項目の要望への回答。
・平成9年9月    知事の私的諮問機関として「千歳川流域治水対策検討委員会」発足。
・平成11年6月   検討委員会が知事に提言書を提出。
・平成11年7月   知事から国に意見提出。
・平成11年7月   国の対応方針発表。
・平成11年12月  国と道が共同で新たな検討の場として「千歳川流域治水対策全体計画検討委員会」を設置。