#東北でよかった…

投稿日: カテゴリー: エッセイ, 時事, 環境, 社会

タイトル写真:福島県浪江町請戸港付近から見た福島第一原発 2017年4月13日撮影

国道6号線から見る福島第一原発本日、「東北でよかった」と発言した大臣が辞任した。
今村雅弘復興相は昨夜開催された講演の中で東日本大震災に関して「まだ東北で良かった…」などと発言し、その責任を取って辞任…事実上の更迭となった。
この復興相、4日にも福島第一原発の自主避難者についての記者からの質問に対し「自己責任」などと発言し、激高したことが問題視されていた。
昨夜の発言では「首都圏に近かったら、甚大な被害額になった」と発言していたが、復興相のくせに、福島第一原発事故で周辺の都道府県に放射能をまき散らし、天文学的に費用が膨れ上がる見込みの除染や廃炉に必要な費用を知らなかったのだろうか?
きっと原発事故も「東北でよかった」と言いたかったんだろうね……。

国道6号 楢葉町付近もっとも、任命者たる安倍晋三首相とて、毎年開いていた会見を東日本大震災から6周年を迎え「一定の節目を越えた」として打ち切り、政府主催の「東日本大震災六周年追悼式」では、「放射線量が高く、いまだ帰還の見通しが立っていない地域」と述べた秋篠宮文仁親王とは対照的に、原発事故に関して一切触れなかったので、復興相と似たり寄ったりである。

今月13日、帰還困難区域指定が解除となったばかりの浪江町と富岡町を訪れたが、復興とは程遠い状況で、浪江町の海岸近くの請戸地区では津波被害を受けた建物がそのまま取り残されていた。
桜並木が有名な夜ノ森地区
この日、浪江町と富岡町周辺では桜が満開となったが、2.5kmにも及ぶ桜並木が有名な富岡町の夜ノ森地区も大部分がいまだに放射線量が高く、立ち入りが許可されていたのは300mに過ぎなかった。

現政権は原発を「重要なベースロード電源」として再稼働を推し進めているのだから、一刻も早く原発被害から「復興」したかのように見せかけたいから、続々と帰還困難区域指定を解除しているのだろう。

浪江町の請戸港からは廃炉の見通しが全く立たない福島第一原発が西日を浴びて光っていた。この日は風が強く、太平洋から押し寄せる波は、まるで津波のようだった……。