エッセイ出版新聞社会

「’97東京」連載 (12)

「春が来た…」 1997年4月8日 東京新聞夕刊掲載

写真と文:加藤雅昭

 


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春が来た…

 東京という街、車の数にくらべて圧倒的に駐車場が足りない。駐車違反を法律どおりに取締っていたなら東京の経済活動はストップしてしまうに違いない。
しかしながら、不思議なことに春になると決まって、駐車違反や屋台の道路占拠など普段は大目に見てくれていた場所でも一斉に取締りが行われる。
そういえば昔、交通機動隊のお偉方に「一分でも駐車違反」と、至極もっともなことを言われて切符を切られたのも春だった。警察の宴会費用にあてるのだなどというまことしやかな噂も、ホントに思えてきてしまう。